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※初級者用ページですので中級者上級者はスルーして下さい

初心者を卒業して初級者になられた方に御節介な情報を提供するページです。

以下の内容はかつてサークル内用に送信した記事を敢えて再掲したものです。

サークルとは皆が楽しむところであり技術を会得するクラブではありません。

しかし、更に上手くなりたいと思うのはプレーヤーとして共通の性でしょう。

そういう方の「研鑽の足しにでもなれば」との思いで書き上げた御節介です。

内容を熟知している中級者以上の方はたわいない話としてスルーして下さい

ラケット選び

 投稿日:2012年 6月19日(火)21時34分58秒 

 

ラケット選びをフィーリング任せにしていませんか?

 

下記の記述については、事実を元に筆者の見聞を加味して綴っています。

事実が間違っている可能性や、筆者の偏見で書かれていることも考えられます。

ラケット選びの参考内容とお考えのうえ、ラケットはあくまで自己責任でご購入ください。

 

ラケットを買うときに「自分への適合性」に無頓着になっていませんか?

「価格が手頃だから」とか「お店のお薦めのモノだから」とか「デザインが良いから」とかの理由だけで選んではいけません。

ラケットはプレーする時に重要な道具です。自分にフィットするラケットを選ぶことを最優先する必要があります。

貴方は服を買うときはどうしますか?貴方が汗かきの場合には、例えお値打ちな服であっても、お店お薦めの一品であっても、自分の好きなデザインの服であっても、吸湿性の悪い服は選びませんよね。それと同じことです。

ラケットの購入時のポイントは、「材質」「重量」「重心バランス」「グリップ径」「シャフトフレックス」です。

 

①材質

材質の種類としては、スチール、アルミ、カーボン、チタンがあります。昔は木製でしたが今は木を使っているのはグリップの部分くらですかね。スチール、アルミはストリングの張替えに不向きな上に重かったり変形しやすかったりするので主にレジャー用です。スポーツとしてバドミントンを行う場合は通常はカーボンを選ぶものです。と言うか、スポーツ店ではカーボンかチタンしか販売していないと思われますが。カーボンが汎用タイプであり、カーボンより制御性や反発性に優れるチタン入りは性能的にカーボンの上位品という位置付けです。その分、チタンは高価になりますが、上級者はチタン入りを好みます。「チタン入り」と云う表記をしましたが、チタンラケットと呼ばれているものはフルチタン製品ではなく、あくまでチタンを混入し

て作製されているラケットという感じです。なお、ラケットは同じ型番であっても制作上は一個ごとに個体差が出るものです。性能の個体差を避けたいのであれば、国内で圧倒的シェアを誇る○○ックスは全て国産なので個体差による当たり外れが少ないらしいので大きな選択肢です。あくまで、「らしい」の範疇ですので詳しくは専門店でお尋ねください。

 

②重量

シャフト寄りのグリップの円錐(グリップの断面は正円ではなく八角形ですから正確に言うと八角錐)の部分(図A)(グリップトップと呼びます)、若しくはグリップ寄りのシャフトの部分(図B)に、アルファベットと数字とを組み合わせてある文字列が表記されています。その文字列は重量とグリップ径とを表しています。先ず、重量ですが、「U」の記号で表されています。一般的な概念では数字が大きいと重いとか大きいとかのイメージとなりがちですが、バドミントンラケットの場合は数字が大きくなるほど軽くなります。文字列が「4UG5」の場合ならの「4U」というのが重量です。ちなみに、「4U」とは80.0gから84.9gの間に位置する重量のラケットです。

(下表を参照してください)

 

サイズ      重量域

5U→75.0g以上80.0g未満

4U→80.0g以上85.0g未満

3U→85.0g以上90.0g未満

2U→90.0g以上95.0g未満

 

5g刻みでは余り差が無いと思われるかもしれませんが、実際に使ってみるとその差を実感出来ると思います。

軽いラケットは操作性がよく頭脳派プレーヤー向きです。重いラケットは破壊力があり肉体派プレーヤー向きです。

現在は4Uが一番の売れ筋で次に3Uですがマイナーながらも5Uを好むユーザーが増加しつつあります。国内販路でも6Uが遠からず登場するかもしれません。

 

③重心バランス

初心の方が意外と認識していないのが、この重心バランスですね。ラケットの重量ともども大切な項目なのでしっかりと把握しておきましょう。

仮に、重量が全く同じで重心バランスが対極に違う二つのラケットがあるとしましょう。ラケットを床に対して垂直になる様に持つ場合は重心バランスの違いを感じさせません。ラケットを床に対して水平になる様に持つ場合には重心バランスの違いが最大に感じ取れます。ゲームではこれに更に動きが加わります。

ラケットが静止した状態でつりあいのとれるポイント(重心)が グリップに近いのをトップライト(若しくはヘッドライト)、 逆にフェースに近いのをトップヘビー(若しくはヘッドヘビー)、その中間をミディアム、と呼びます。

全く同じ重量のラケットでもトップライトとトップヘビーとでは全く使い心地が違います。トップライトは、重心が手元にあり 実際のラケットの重量よりも軽く感じられるので操作性が良く俊敏な動きができ、頭脳派プレーヤー向きです。トップヘビーは、重心がラケットの先にあり実際のラケットの重量よりも重く感じられるので加重性が良く重厚な動きができ、肉体派プレーヤー向きです。

どちらもそこそこは使い分けたい人はミディアムが良いでしょう。

 

④グリップ径

重量の項目で述べた「4UG5」の場合ならの「G5」というのがグリップ径です。(商品によっては、数値とGとが逆に「4U5G」と表記されていたり、Gの表記を割愛して「4U5」と表記されていたりする場合もあります。)このGの数字が大きいほど細くなっています。一般にはG3~G6が販売されています。ポピュラーなのはG5で、市販品は殆どG5であるかと思えます。実際に握ってみてG5が自分に合わないと感じれば他のサイズを見せてもらえる様にショップの方に頼んでみましょう。ただ、G5が圧倒的な売れ筋なので商品によってはG5の他のサイズを製造していないこともあります。グリップ径選びを迷ったら細い方を選ぶのが無難かもしれません。なぜなら、オーバーグリップテープを巻くことでサイズを太くすることが出来ますが太いものは細くする事が出来ませんので。細いグリップは操作性がよく頭脳派プレーヤー向きです。太いグリップは破壊力があり肉体派プレーヤー向きです。

 

⑤シャフトフレックス

シャフトフレックスとは、シャフトのしなり具合のことです。2~-2の5段階数値で表記されていたり、「硬め」とかを英単語で表記されていたりします。軟らかめは増幅性があり頭脳派プレーヤー向きです。硬めは破壊力があり肉体派プレーヤー向きです。

 

⑥ストリング

バドミントンではガットをストリングと呼びます。ラケットのはそれぞれ張り上げ力(テンションと言います)の適正の数値があります。グリップトップかシャフトの重量表記などの近くに「○○-○○」(○○の部分は数字です)と云う様に書かれています。数値のところに「lb」と書かれているのが「ポンド」です。「ポンドならPではないのか?」とか突っ込まないでください。単位と云うのはそういうものですから。(皆さんのよく知るところでは、通貨の単位のドルは「D」ではなく「$」ですよね。そういう感じです。)ポンド数が大きいほどきつめの張り上げです。ゆるく張るのは関節への負担が小さくなりますが増幅性があり頭脳派プレーヤー向きです。きつく張るのは関節への負担が大きくなりますが破壊力があり肉体派プレーヤー向きです。因みに、最もそのラケットの特性が現れるのが数値域の中間です。(lb「18-22」の場合なら20)。ラケットを購入すればまずは中間値で張ってみて使い心地を試してみることです。特性を最大に引き出すのが本来の使い方でしょうし、次の購入時の参考にも出来ます。しっくりこなければ次に張り替えるときにテンションを変えてみましょう。なお、適正張り上げ域を超過する張り方をすればラケットが破損する虞があります。直ちに破損しなくてもそのことで傷み、寿命が短くなります。保証期間中であってももちろん保証は受けられないという事態を招きます。ご注意を!

 

最後にステンシルについて述べます。

張り上げられたストリングがロゴを描き出しているモノがありますがそれをステンシルと言います。ステンシルは確かに綺麗なものですが要は広告の一種なのです。商業行為が禁止されている正式な試合には参加出来ない場合があります。これもご注意を!

 

それでは良いラケット選びを♪  

 

守備の基本

 

投稿日:2014年8月17日(日)15時25分26秒

 

初心者必見!教室や教本では教われない実践守備

 

サークル活動は選手養成が目的ではなく皆で楽しむことが目的ですので上手下手は個人差があってもそれは問題ではありません。

ただ、守らねばならないことや知っておくべきこともあります。

私自身、それほど詳しいわけではありませんが普段のサークル活動に参加していて「最低限、これだけは!」といつも感じていることを綴っておきます。

重要度の高い順に記述していきます。

 

 

 

① スルーするならば後方へ振り向くべからず

 

自分がスルーするということは後方に居るパートナーに処理を任せるわけです。自分に比べてネットより遠くに居るパートナーはネットを超えて返球するためには当然強打します。

その時に打球方向に人の顔があればどうでしょうか? あなたは躊躇なく打てますか? 人間は他の動物と違って自分に対してのみならず他人に対しても本能的に危険回避行動を取ります。線路に落ちた人を引き上げたり、つかまることが出来るものを溺れている人に差し出したりするのは人間ならではの行動です。

スルーのあとに後方へ向くということはパートナーの動きを邪魔する敵対行為に他なりません。自陣側にも敵がいれば思い通りの打ち方が出来ないのは明白です。味方であるはずのパートナーに裏切られ、2対2の戦いのはずが実は3対1になってしまうのです。

残念なことにこの様にプレーに水を差す行動を取る方が少なからず居るのが現実です。皆で楽しむサークル活動なので、この様な行動に心当たりのある方は自重してください。

 

② 一歩目を無駄にするべからず その一

 

バドミントンは、特に二人組で対応するダブルスの場合は、攻守共に何歩も移動しません。せいぜい前後左右3歩の世界です。打球するまで7歩も8歩も移動するのであれば、それはそもそもポジショニングに問題があります。7歩も8歩も移動する所に打たれるとそれで既にラリーは終わっています。

シャトルが相手のラケットを離れる瞬間から自分のラケットに当てる瞬間までが自分に与えられている対応時間です。相手コート側にシャトルがあってもシャトルが相手のラケットを離れるともう相手は何も出来ません。何かすると反則ですよね。

この間が「自分が3歩で動く」時間です。

それにもかかわらず、ハイクリア(飛距離が長くなる様に上方へ強く高く打つストローク)がネットを超えて飛んできているのに、更にはそのシャトルが落下を始めているのに、「高見の見物」を決め込んでいる人がいます。全く移動せずにずっとシャトルをみています。他の人が3歩で動く時間をきちんと使わず、行動開始まで時間を溜めて残りの2歩もしくは1歩で動ける時間で3歩分を動こうというのです。

100m走競技に例えるならば、普通の人が100mを15秒で走るとして、スタート合図が鳴っても5秒もしくは10秒の間はスタート位置で踏み留まって残りの10秒もしくは5秒で他の人と同時にゴールしようとする傲慢さです。

個人の運動能力にそんなことが出来る大きい違いがあるでしょうか?運動能力にさほどの違いが無い場合なら尚ののことこの様なことを成し遂げるのは奇跡です。個人の足の速さに何倍もの違いはありません。せいぜい2割や3割の違いでしょう。移動し終わって体勢を固めてから打球するのが常道ですから実際には時間はもっとタイトです。

今まで「高見の見物」を決め込んでいた方は傲慢さをやめるのが先決です。「上がってから動く」のでは遅いのです。「取ろうとしても取れない」ことはよくありますが、「取ろうとしないのでは取れるはずが無い」のです。

 

③ 一歩目を無駄にするべからず その二

 

バドミントンのストロークの基本はフォアハンドです。特に初心者のうちはバックハンドにバリエーションがありません。ハイバック(頭上で打ち飛距離が出るバックハンドストローク)やバックハンドプッシュ(目の高さの辺りから下方へ叩き落とすバックハンドストローク)などは打てず殆どが「前ポタ(前にポタッと落ちる緩い打球)」です。しかも方向もほぼ真正面のみです。どこにどう飛んでくるかが分かっていれば相手からは容易く対応されます。あと一歩、場合によればあと半歩、きちんと移動していればフォアハンドで打てる時間があるのにも関わらず、ここでも「高見の見物」を決め込んで移動開始を遅らせる人がいます。もしくは、フォアハンドで打てるようにするための移動時間があるのにも関わらずバックハンドで打てる位置まで移動するとそこでシャトルが落下してくるのを待って人もいます。バックハンドで打つ方が効率的な場合や、フォアハンドで打つ体勢が取れる時間がどうしても足りない場合に、バックハンドは活きてきます。初心者のうちは一般には残念ながらどちらも該当する場合は珍しいと思われます。「速さ」を上げろとは言いません。「早さ」を大切に考えてください。「取ろうとしなければ取れない!!」のです。

 

④ 基本は二等辺三角形で守るべし

 

攻撃はトップアンドバック(二人が前後に並ぶ体制)、守備はサイドバイサイド(二人が左右に並ぶ体制)が基本です。つまり、相手陣営が高い球を打ってくるならば自分陣営は攻撃体勢を取るためにどちらがスマッシュを打ってもいいように二人が前後に並び、自分陣営が高い球を上げてしまうならば相手からスマッシュを打たれてもいいように二人が左右に並ぶのです。サイドバイサイドの形は、相手の打点の位置A、パートナーの位置B、自分の位置Cをそれぞれ頂点に、ABとACとを等距離にして二等辺三角形を描きます。BCの丁度真ん中で拾球位置をDとすると、相手の打球方向AD(二等辺三角形の「高さ」)と重ねて構えます。ただ、体制(フォーメーション)は状況に応じて崩れます。相手の打球の足(すなわちAD)が短い場合は、辺ABと辺ACとが作る角度は当然に大きくなります。反対に、相手の打球の足(すなわちAD)が長い場合は、辺ABと辺ACとが作る角度は当然に小さくなります。そして、サイドバイサイドで構えていても、パートナーが前に出れば自分は後ろに下がります。イメージとしては、ツルベ(滑車に掛けてあるロープの両端に桶を結び付けて井戸水を汲み上げる手動装置)がそうである様に。あたかも自分陣営には自分しかいない様なセンターポジショニングをする方がいますが、それはシングルスでの方法であり、お互いに動き辛いものです。ダブルスとは攻撃も守備も二人一組です。

 

⑤ 二人の中間点までが自分の守備範囲と思うべからず

 

パートナーとの守備の境界は二人の中間点ではないのです。

右利きの人を例に説明します。右利きの人は自分の右側で打つときはフォアハンドとなり、腕の長さプラスラケットの長さが活きています。片や自分の左側で打つときは腕の長さは肩幅で相殺されます。

しかも、フォアハンドの方がバックハンドよりも多彩に打ち分けられます。つまり、右利きの場合は右側は守備範囲が広く左側は守備範囲は狭いのです。

右利きの人のダブルスでサイドバイサイドで守っているときは左側の人は右側の人の近くまでが守備範囲と心得てください。そしてそのことを踏まえてコート内での二人のポジショニングを取ってください。

 

⑥ 打点は心もち前に置くべし

 

初心者のうちほど球を引き付けて体の近くで打とうとするものです。それはラケットを持つ行為そしてその長さの感覚に本能的に慣れていないからです。オーバーヘッド(頭上)で打つ場合も無意識のうちに頭に近い所で打とうとして頭の真上で打点を取ってしまいがちです。

しかしそれでは球に充分な力が伝わらず球は余り飛びません。それが非力な女性なら尚更のことです。打点をストロークの最高速度の位置に合わせることによって非力な人でも強く遠くに飛ぶ打球が打てるのです。

ちなみに、ハエたたきを振るときに少しテイクバックするのは、そのままではハエとの距離が短過ぎて殺虫する充分な速度を確保出来ないためです。一所懸命に打っているつもりなのに打球が余り飛ばないという方はバレーボール一個分くらい打点を前に置くつもりで打ってください。その動きの時間が足りないのであれば、一歩目を早く踏み出してください。